「空気を学ぶ」パネルシアター初披露

名古屋市中村区の烏森(かすもり)保育園で7日、「空気について学ぶ」ため保育士らが手作りした「パネルシアター」と呼ばれる教材が園児らの前で初披露されました。

名古屋市環境局大気環境対策課が今年度、啓発事業として市内の各保育園に呼び掛け、烏森のほか上の池(天白区)、黒石(緑区)の3保育園が賛同。市職員らと保育士が共同で教材づくりに励んできました。

パネルシアターは、朗読に合わせて切り抜いた絵を大判のパネルに張ったりはがしたりしながらストーリーを説明していく教材。保育士らは自らストーリーを考え、森や植物、「きれいな空気」と「汚れた空気」などの絵を用意。烏森保育園ではゴーヤやアサガオを日よけとして育てる「緑のカーテン」づくりに取り組んでおり、それらも緑のビニールひもなどで表現しました。

この日は遊戯室に年中、年長組の園児約40人を集めて初上演。園児の「ゆみちゃん」が森で拾ったドングリが、夜になって突然話し出すというストーリーに子どもたちは興味津々。木や植物が空気をきれいにしてくれることを説明し、「緑のカーテン」もそうした役割があるとして「保育園でも空気をきれいにできるんだよ」と語りかけると、園児は「へえー」「ホント?」と声を上げていました。

佐藤朋絵園長は「園児には難しいかと思いましたが、飽きずによく聞いてくれました。自分たちのやっているのがいいことだと、雰囲気として感じてもらえたはず」と話していました。

上ノ池保育園では10日に、黒石保育園では18日にそれぞれ独自のパネルシアターが披露される予定。市は新年度も事業を継続し、これらの教材を他の保育園に貸し出したり、新しく協力する園を募ったりするそうです。

「空気について学ぶ」パネルシアターを披露する烏森保育園の保育士ら
「空気について学ぶ」パネルシアターを披露する烏森保育園の保育士ら