小型家電リサイクルについて知る親子体験イベントが8月30日、岐阜県笠松町の岐阜工業高校で開かれました。
昨年4月に施行された小型家電リサイクル法を啓発しようと、経済産業省中部経済産業局が初めて開催。今年7月から小型家電リサイクルの回収を始めた笠松町で、小学生の親子ら約30人が参加しました。
子どもたちは、テーブルに並べられた廃パソコンなどの破片から「金」の含まれる電子基板などを見つけ出す「宝探し」からスタート。「金はどこ?」と言いながら、貴重な金属が埋もれているため「都市鉱山」と呼ばれる小型家電の山を真剣に選り分け、ペンチで金のある部分を切り取りました。
富山市の富山高等専門学校から講師に招いた河合孝恵教授が、子どもたちの取り出した基板を試験管に入れ、酸性の試薬を注入。30分ほどで緑色の基板部分が溶け、ろ過すると細かい結晶状の金が残りました。
子どもたちは「パソコンに金が入ってるなんて知らなかった」「きれいに出てきた」と大喜び。取り出した量の多い順番に、表彰状なども受け取りました。
中部経済産業局環境・リサイクル課の伊藤和正課長は「リサイクルの重要性を楽しく学び、違法業者や不法投棄をなくす活動が市民レベルで盛り上がってほしい。名古屋など愛知県は比較的リサイクルに熱心なので、岐阜県からスタートした。年内に三重県鈴鹿市でも開催する予定」と話していました。