名古屋市が環境に配慮した事業所を認定する「エコ事業所」の2014年度優秀賞に愛中理化工業(西区)とヒルズウォーク徳重ガーデンズ(緑区)が選ばれ、2日に中区栄3のアートピアホールで表彰式などが開かれました。
「エコ事業所」は省エネや廃棄物削減、緑化推進などの環境に配慮した取り組みを名古屋市が点数化して評価、特に優秀な事業所は07年度から毎年、優秀賞として表彰しています。
機械加工などを手掛ける愛中理化工業は国基準の10分の1という厳しい社内基準の排水管理をはじめ、社員のハイブリッドカー購入補助、取引業者との共同配送などの徹底した環境負荷低減の取り組みが、またヒルズウォーク徳重ガーデンズはユニーグループの新型ショッピングモールとして、生ごみを堆肥化して育てた野菜や生物多様性に配慮した商品の販売、バイオマス由来の食品トレイの使用などの先進的な取り組みがそれぞれ評価されました。
田宮正道副市長から木製の賞状と盾を手渡された2事業所の担当者は、スライドを使って事例を発表。「ヒルズウォーク」の桂田伸二支配人は「新興住宅街にあるので若いファミリー層が多く、田植え体験などをすると子どもたちが喜び、環境意識も高まる」などと話していました。
同時開催の講演会では、省エネルギー指導員の湯浅達夫氏が「省エネルギーを経営的側面から考える」と題して、金沢大学大学院社会環境研究科の香坂玲准教授が「ESDと生物多様性・なごやから未来へ」と題して講演しました。