災害時に不足しやすい「野菜」
震災の時に食事で何が大変だったかを調べると「野菜が不足した」という話をよく耳にします。
「非常時に野菜ぐらい我慢すれば…」と思われるかもしれませんが、近年避難が長期化する場合も多く、特に小さなお子さんやご高齢の方はミネラルや食物繊維が不足すれば体調を崩しやすくなります。
それに私たちでも便秘や肌あれは非常に辛い。
しかし生野菜は災害時に入手が難しいでしょう。
そこで日本で昔から行われている乾物(食品を干して保存する方法)で「干し野菜」を作ることをお勧めします。
乾物の野菜といって思いつくのは、ほしシイタケ、カンピョウ、切り干しダイコン…結構いろいろありますね。
作り方は野菜を3ミリの厚さに切り、2~3日天日で乾かすだけ。
干す時間帯は洗濯物と同じ10時から15時がおすすめです。
あとはびんや袋に入れ保存しておきます。
災害時、カロリーだけに偏りがちなインスタント食品にぱらっと加えれば栄養バランスが整いますね。
そして日ごろは買いすぎた食品をムダにせずにすみ、下ごしらえ不要の野菜としても使えます。
干し野菜、味や栄養は?
干し野菜は日持ちしない野菜を長期保存できるだけでなく、味や栄養面でも優れています。
切干大根は旨みや歯ごたえが増し、ほししいたけはビタミンDがUPするなど栄養が高まる食品もあります。
備蓄は「ローリングストック」がオススメ!
ローリングストックとは常温で日持ちする食材を備蓄して、普段の食材として使い、使った分はまた足して備える方法です。
「備える」、「使う」、「作る(買う)」、これらを順番に行うメリットは、非常食の消費期限を意識しなくても済み、家族の好みに合った食材を備えられることです。
「ローリングストック」の方法
- 備える
初めは少し多めに用意します
- 使う
普段の食事で使います
- 作る(買う)
なくなった分を補充し、一定量をキープします
政府は大規模災害に備え家庭での備蓄量として「7日分以上」を推奨しています。
生野菜を7日間、鮮度を保ったまま備蓄しておくことは難しいですが、干し野菜ならば可能です。
そして乾燥させることでかさも減るため備蓄に向いています。
冷凍庫などに入れておけば保存期間を延ばすこともできますね。
※Risa2017年4月号の読者プレゼントに「干し野菜」グッズもあります。応募はコチラからどうぞ(4月7日まで)。
スープ
干し野菜・・・大さじ1杯
水・・・250cc
顆粒スープの素・・・小さじ1杯
※沸騰した湯に材料を入れ3分、具材がもどり美味しいスープに。
インスタントラーメン
干し野菜・・・大さじ1杯
水・・・500cc
インスタントラーメン・・・1袋
※沸騰した湯に麺とともに干し野菜を入れ、煮る。