▼SDGsなまち・風景「豊川市「若葉祭（うなごうじ祭）」
「サーゲニモサー ヤンヨウガミモー ヤンヨー」。歌うのは、神輿行列の最後尾を練り歩く10人ほどの囃子方。しかし歌が終わるやいなや全員が地面に突然寝転がると、誰かが手を差し伸べるまでごろごろと寝転んだままに。こんな珍しい様子が見られるの
は、豊川市・牛久保八幡社の春の例祭「若葉祭」。寝転がる姿が
尾長蛆（うじ虫）に似ていることから「うなごうじ祭」とも呼ばれています。
――ときは戦国時代。当時の領主・牧野氏は日頃から領民思
いで、ねぎらうために城中へ招き入れ酒食を振る舞うことも。
喜んだ領民たちはすっかり酔って、寝転がりながら帰ったそう。
祭りにはそんな様子を伝えるとともに領主を慕う領民の心が表れ
ています。
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