深谷里奈のエコヂカラ!【第51回】環境デーでも輝く若者パワー!

毎年9月に開かれている「環境デーなごや」。市民、事業者、行政の協働で、より良い環境づくりを目標にさまざまな取り組みを持ち寄るイベント…ということは今月のRisaを読んでいただければお分かりですよね。

私自身、環境に興味を持ち始めたのは、社会人となり一人暮らしを始めてから。毎月の光熱費を見たり、使い切れなかった食材を捨ててしまったりしたときの罪悪感。親に頼っていた生活を曲がりなりにも一人でまかない始めたことで、ごみを減らそう、食材を使いきろうという意識に変化しました。

そんな気づきの遅かった私にはまぶしく見える若者に会ってきました! なごや環境大学の「WATSUKAMONO Village(ワッカモノビレッジ)」。2015年にスタート、今年5年目を迎えた学生の企画チームです。

昨年の環境デーなごやに参加したなごや環境大学「WATSUKAMONO Village(ワッカモノビレッジ)」のメンバー

ミッションは毎年、環境デーなごやに出展するブースの内容を企画運営すること。現在、十数名のメンバーがアイデアを練っています。そんな忙しい最中の愛知淑徳大4年、水谷阿裕美さんと深津あづ美さん、名城大4年の岸晃大さんに話を聞きました。

淑徳には大学内にボランティア情報をまとめて発信するCCC(コミュニティ・コラボレーションセンター)があります。そこに通っていた水谷さんは、たくさんある情報の中から「企画ができそう!」との理由でワッカモノビレッジ参加を選んだそうです。

深津さんは出身の安城市が環境に熱心な自治体だったことから、実家でもしっかり分別に取り組んでいて、自分が環境に興味があったんだと気づいて参加。岸さんは農学部生物環境科学科に在籍していて、小学生のころから環境に興味があったという強者! 大学入学当初からNPO法人「藤前干潟を守る会」で活動するなど、環境活動に関わってきました。

今年の企画を考える3人。頼もしい!

3人が口をそろえていうのは「他の大学の学生と交流でき、他大学のことが分かる」「違う考えに触れて多様性が楽しめる」「活動が終わった後も助けを求める関係ができる」…つまり、貴重な人脈ができることが良いのだそうです。毎回、何をやろうかアイデアを持ち寄り、企画内容を決め、具体的に準備をしていくには話し合いが不可欠。「コミュニケーションって自分から話すことだと思っていたけれど、本当に大切なのは人の胸の内を聞き出すこと、話を聞くことだと気づいた!」という3人の言葉に深くうなずく私でした。

今年のブース内容は大流行の「タピオカ」から読み解く環境への影響や、間伐材を使った写真立てづくり(飾り付けもペットボトルビーズやキャップなどのリサイクル素材)のワークショップ、外来種を知る○×クイズなどを展開します。9月14日(土)当日の運営スタッフもまだまだ募集中!(問合せはなごや環境大学まで)

ちなみに水谷さん、深津さんはそれぞれの夢を叶えて、来年春には就職。岸くんは大学院に進みます。若者の前向きなバイタリティに、未来への希望を感じました!

 

fukaya_profile深谷さんがパーソナリティーを務める東海ラジオの番組「山浦!深谷!イチヂカラ!」は毎週月〜金の13:00〜16:00オンエア。Risa発行週の火曜日には本連載を紹介する「エコヂカラ!」コーナー(なごや環境大学提供)もあります!