御嶽山の「水のリレー」で山小屋復興に貢献しよう!

長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(3,067㍍)で2014年、噴火災害が発生したことはまだ記憶に新しいかと思います。現在、山の活動は落ち着いていますが、地元の復興は道半ばです。Risaは、ふもとの長野県木曽町が山小屋の復興支援のために呼び掛けている「水のリレー」に、読者の皆さんと共に協力したいと思っています。

雲海を見下ろせる御嶽山8合目の山小屋「女人堂」。9月下旬には赤や黄色の紅葉に囲まれます

御嶽山は山頂と9合目の間に、標高約2,900㍍で日本一高い湖として知られる「二ノ池」を有しています。雪解け水や雨水がたまり、天気がよいとエメラルドグリーンに輝いていた池に、4年前の噴火で大量の火山灰が降り注いでしまいました。池の水は山頂付近の山小屋が飲料水や風呂水として利用していましたが、噴火後は使えなくなっています。

そこで地元の木曽おんたけ観光局は、登山客にふもとで買ったペットボトル入りの水を、山小屋まで届けてほしいと呼び掛け始めました。特製のペットボトルは500㍉㍑入り150円で、何本持っていっても自由。購入金額の一部は噴火災害犠牲者の慰霊碑設営の基金となります。

「Re里山体験」などの紙面を通じて自然の大切さを伝え続けてきたRisaは、この趣旨に賛同。まず7月上旬に、発行人と編集室スタッフが同観光局の須藤邦男事業部長の案内で御嶽山に登り、ペットボトル20本を9合目の山小屋「石室(いしむろ)山荘」のオーナー、向井修一さんに手渡しました。向井さんは「貴重な水を大切に使わせてもらいます」と言って受け取ってくれました。

ペットボトル水を受け取る9合目の山小屋「石室山荘」オーナーの向井修一さん(左)
女人堂オーナーの起信幸さん

同じ黒沢口登山道8合目の山小屋「女人(にょにん)堂」でも噴火以来、水の使用が制限され、利用客も噴火前の2割ほどしか戻っていません。しかし、オーナーの起(おこし)信幸さんは「山の観測態勢は強化され、山小屋にも大きなスピーカーが設置されるなどの安全対策が施されました。山頂付近の噴火の跡も含めて、山の雄大な自然を見てほしい」と話します。

こうした体験を含めて読者の皆さんに御嶽山や木曽町の魅力を知っていただけるよう、9月に以下の要領でツアーを企画しました。登山経験のある方を中心に、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

※募集は締め切りました。多数のご応募ありがとうございました。

»御嶽山 水のリレー登山ツアー(木曽おんたけ観光局の募集ページ)