深谷里奈のエコヂカラ!【第20回】大須のキモノはホンモノのよさ

エコのイベントで毎回着物を着ています。母や祖母の着物を着るリユースの意味に加え、少々増量しても着られる着物の幅の広さ(笑)。植物や動物の柄もかわいらしく、コーディネートを考えるのも楽しいんです。

祖母が和装仕立てを生業としていたため、身近に見ていた着物。しかし、自分で着付けられるわけもなく、高いハードルが立ちはだかっていました。そんな私のハードルをなぎ倒してくれたのが大須の着物屋「今日実(きょうみ)」でした。

「今日実」オーナーの娘さんたち。まさに「カワイイに素直」
「今日実」オーナーの娘さんたち。まさに「カワイイに素直」

もとはテレビ番組などのスタイリストとして活躍していたオーナーの今日実さん。洋服を借りては着せる毎日。でも、洋服って流行があるせいで画一的でオリジナリティーがない…と、感じていました。今ならみんながガウチョって感じです。

そんなとき、大須の町でふらっと入った着物屋。同じ形なのに、柄が無限でカラフル。「着物って面白い!」と感銘を受け、すぐに着付けを習いにいったそうです。

さまざまな柄と色を組み合わせ、自由にコーディネートできるのが着物のよさ。今日実さんのスタイリングは「カワイイに素直」がテーマ。単に着物の組み合わせがユニークなだけでなく、はかまにレースを合わせたり、帽子やセーターを入れたり、ときには頭にオウムを乗せたり!

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オーナーの今日実さん(右)と。私の頭にはオウムが2羽のってます!

個性的な一方で、今日実は日本製にこだわっています。2003年にお店を始めてから13年の間には、取り引きしていた職人さんが廃業して商品がつくれなくなってしまったことが何度もありました。口コミで業者を探し、浴衣・半襟・帯揚げ・履物をオリジナルでつくっています。

今、浴衣は量販店でもセットでとても安く簡単に手に入ります。しかし、簡単に手にできても、根本がなってないものに出合ってしまった人は、次に手に取ることがなくなってしまう。買わない→職人が廃業→いいものがない→文化がなくなる…という悪循環に。だからこそ、初めて出合うものはよいものを、との思いで商品づくりをしています。

和服というと、草履の鼻緒が痛そうという苦手意識がありませんか? 私も草履は大嫌いだったんですが、今日実の草履を履いたらガラリとイメージが変わりました。デザインがかわいいのはもちろんですが、台がゆりかご型できちんと足のカーブにあっているので、まったく痛くない。大げさじゃなく、走れる草履なんです。価格も1万円台からと良心的です。

よいものに出合うと、次もまたという気持ちになり、それが未来につながる。地場産業の継続にもつながっているんですね。アンティーク着物をポップに提案する今日実さんは、「本物にふれてほしい」と熱く語ってくれました。

地下鉄「上前津」駅10番出口すぐ、チサンマンション上前津7階。不定休なので、電話(052-242-3478)をしてからが安心です。

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fukaya_profileふかや・りな 岐阜県多治見市出身、名古屋芸術大学声楽科卒業後、1996年から東海ラジオアナウンサー。毎週月〜金16:00〜17:45に「山浦・深谷のヨヂカラ!」を担当。本コラムをラジオでお届けするコーナー「エコヂカラ」は11月30日(水)17:17ごろからの予定!

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