深谷里奈のエコヂカラ!【第21回】世代を超える“メルヘン”の世界

クリスマスが待ち遠しい12月。深谷家のサンタさんの国には本しかなかったみたいで、私のクリスマスプレゼントはいつも本でした。おもちゃが欲しかったな…。休みの日は両親が図書館で借りた本をソファで読む。そんな風景がうちの日常。

しかし、三つ子の魂百まで。自分に子どもが生まれて最初に思ったことが「本好きな子になってほしい」。リビングも一面、本棚にリフォームしました。当時は本ばかりの家が嫌だったのに、自分の譲れない一部になっていたんですね。

私たち親子がお世話になっているのは、千種区の「メルヘンハウス」。私と同い年、1973年に日本で初めて開店した子どもの本専門店です。絵本や童話を約3万冊そろえる店内は木がふんだんに使われ明るく、丸太のいすもあり、ゆっくりと本を選べます。また、遠方に住んでいる人のために、子どもの年齢にあわせた本をセレクトして毎月郵送してくれる「ブッククラブ」は82年にスタート。これで届く本を私の息子も0歳のとき、まだぼんやりとしか見えない目でページを追っていました。6歳になった今は自分の名前で届くのがうれしいようで、宅配便が来るたびに「僕の?」と聞くくらい楽しみにしています。

赤ちゃんのころの本はもう読まないかな、としまっておくと、引っ張り出して読んだり、私が幼いころに買ってもらった本を選んでいたり。私が落書きしたページを見つけては「ママ、悪い子だねえ~」とニヤリ。お母さんが買ってくれた本を孫が読んでるよ! と天国の母に報告したいくらいです。

世代を越えて愛される本でぎっしりのメルヘンハウス。右は2代目店主(予定)の三輪丈太郎さん
世代を越えて愛される本でぎっしりのメルヘンハウス。右は2代目店主(予定)の三輪丈太郎さん

親の本を子どもが受け継ぎ、長く楽しめる絵本。44年目のメルヘンハウスにも、かつて通った子どもたちが親になって来店します。普遍的な絵本は何十年たっても愛されるので、スタッフが薦めると「それ持ってます!」と言われることもあるそうです。

女の子だと必ずと言っていいほど持っているのが『わたしのワンピース』(こぐま社)。ウサギのつくった白いワンピースが自然の風景の柄にどんどん染まっていって、お花畑に行くと花柄の素敵なワンピースになるお話。「これは女の子の最初のオシャレ本。大人になっても大切に手元に置いてる人が多いんです」と三輪丈太郎さんがニコニコと話してくれました。

今はネットで手軽に本を買えますが、たくさんある中で何を選んだらいいか分からない情報過多の時代。メルヘンハウスではお客さんに似合う洋服を選ぶように、本を手にした人の様子を想像してコーディネートしているそうです。お客さん同士が「うちの子、これ好きですよ」と、生の情報交換をしている光景も。本に、人に、出あえるメルヘンハウスです。JR・地下鉄「千種」駅から徒歩約5分。開店は10:00〜19:00、水曜定休。TEL 052-733-6481

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fukaya_profileふかや・りな 岐阜県多治見市出身、名古屋芸術大学声楽科卒業後、1996年から東海ラジオアナウンサー。毎週月〜金16:00〜17:45に「山浦・深谷のヨヂカラ!」を担当。本コラムをラジオでお届けするコーナー「エコヂカラ」は2017年1月4日(水)17:17ごろからの予定!

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