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深谷里奈のエコヂカラ!【第42回】日常「茶飯」事な毎日に潤いを

地下鉄本山駅から北へ伸びる猫洞通。猫好きなら一度は自宅の住所にしたい地名です(笑)。

その通り沿いのマンションの1階に、外から見て「何屋さんだろう?」と思うお店「sahan(サハン)」があります。ガラス張りの店内に並んでいるのは食器、かご、ほうき、古いミシン台なども。実際「なに屋さん?」と聞きにくるお客さんもいるそうですが、「いろいろあって一言では答えられない!」というのがオーナーの安立豊美さんです。

インテリアショップに勤務した後、独立して2006年に店をオープン。初めは日本のよいものを伝えたい、と日本の職人や作家もの100%で構成していました。やがて安立さんの気になるものがどんどん増え、今は海外の手仕事のものも並んでいます。

店内には常時置いてある定番と、その時々で変わる作家ものが並び、月に一度のペースで器やアクセサリー、洋服などの作家の展示会を企画しています。作家ものというと、素人には手が出せない高価なものというイメージがありますが、こちらで企画する展示会は「日常で使えるもの」がキーワード。伝統工芸にはない、身近な使えるもの、実用的なものを集めています。

sahanのオーナー、安立豊美さん(左)と、お気に入りの器を手に

焼きものの町、岐阜県多治見市で生まれ育った私ですが、器に興味を持ち始めたのは30代になってから。それまでは重くて高くて大変なもの、という印象でした。でも、ちょっと大人になって、インテリアショップなどですてきな器にであうと、自分の作る料理がランクアップできるような気がして、ついつい購入! そこから器好きの人生が始まってしまいました。

安立さんは「一つ持って帰ることで、その人の生活が潤ったらいいな、というものを集めています。そういう一つに出合える場にこの店がなれたら」と話してくれました。確かに私の「器」愛も、あるお店で出合ったのが最初。ふとした出合い頭から自分の好き、を見つけることができるんですね。

ちなみにお店の名前「sahan」は日常茶飯事のさはん、から。日々過ぎていってしまう日常ですが、取り戻せない時間だからこそ、ちょっとよいもので豊かな気持ちになれたらすてきです。

作家ものといっても、茶碗で2,000円くらい。気に入って買った器だから、夫婦げんかしても投げないし(あ、普段からけんかはしてませんよー!)大切に使います。いつかは壊れてしまうものかもしれませんが、ものを大切に扱う、ものの一生に付き合うという行為そのものが、忙しい毎日の中で自分に余裕や潤いを与えてくれているのかもしれません。

猫洞通に面するおしゃれな店舗

10月6日から10日までは、以前ご紹介した帽子作家「A-Na」の受注会。10月20日から28日までは大分で作陶する女性作家、水垣千悦さんの展示会です。

・sahan TEL 052-783-8200 開店時間11:00-19:00、不定休

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fukaya_profileふかや・りな 岐阜県多治見市出身、名古屋芸術大学声楽科卒業後、1996年から東海ラジオアナウンサーなど。毎週月〜金16:00〜17:45に「山浦・深谷のヨヂカラ!」を担当。本連載をまとめた書籍『エコヂカラ!』(桜山社)が好評販売中です!

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