突然ですが、私、このたび大学生になってきました! …といっても試験を受けたわけではなく、このコラムの横に案内している「なごや環境大学」に入学してきたんです。
2005年に市民・市民団体、企業、学校・大学、行政が協働でつくる環境活動のネットワークとしてスタートした環境大学。 2005年といえば愛・地球博(愛知万博)が開かれた年。開催予定地だった海上(かいしょ)の森にオオタカが生息していることが分かり、会場計画を変更したり、万博のテーマも「自然の叡智(えいち)」になったりと、私たちにとって環境を考えるきっかけとなった年でした。以来、環境が身近に感じられるようになった「環境首都なごや」の市民として、「共に育つ(共育)」ことを目指しているのが環境大学なんです。
「入学」するには、特に資格はいりません。ガイドブックやホームページを見て、興味のあるコースに参加するだけ。私は子どもにいろいろな体験をさせたいと思っているので、「夜の東山の森で虫たちを灯火採集!」とか、工事現場を見学する「なごやの建設屋さんとエコアクションの現場を訪ねよう!」などが気になります。参加費も無料から数千円と、ほとんどかからないものが多くて助かる~(笑)。そこで5月は「田んぼ体験しよう!昔ながらの農具を使って」に参加してきました。
場所は港区にある「農業文化園・戸田川緑地」の体験水田。目的は体験なので、機械は使わず人力! 靴下2枚ばきで田んぼに入っての手植えを、私も息子も初めて体験。家族連れが20人1列に並んで、あいちのかおりの苗を植えました。田んぼの土は思いのほか深くてぬるっとした感触。足をとられて腰も痛かったけれど、カエルの声を聞きながらの田植えはとても楽しかったです。
一度講座に参加するとリピーターになる人が多いそうで、利用者アンケートではリピーターが7割以上。講座をきっかけにそのNPOの活動に参加したり、自分が先生役になって講座を企画したりする人も。例えば、アロマ教室に来ていた生徒から環境大学のことを聞き、ヒノキの間伐材や捨てられてしまうユズの皮を使った「和のアロマ講座」を企画して教える側に立つ人もいます。技術系の仕事の人が身近な家電について解説したり、絵画教室の人が名古屋の風景をスケッチして歴史や街づくりに思いをはせる講座を開いたりと、普段の仕事が講座に役立つ可能性もありますよ。
講座開設は半年に1度募集があり、今年10月からの後期講座はちょうど今、募集中!(締め切りは6月30日) ウェブから申請用紙をダウンロードして申し込みます。運営に必要な費用の補助もあり、場所も名古屋市内や近郊の屋内、屋外どこでも開催できます。ガイドブックは市内の区役所や図書館、「エコパルなごや」など市の施設やスーパーなどでも配布しています。
私もエコヂカラの取材で知り合った方を講師に招いて講座を企画…できそうですよね。そのときはぜひご参加を!
深谷さんがパーソナリティーを務める東海ラジオの番組「山浦!深谷!イチヂカラ!」は毎週月〜金の13:00〜16:00オンエア。Risa発行週の火曜日には本連載を紹介する「エコヂカラ!」コーナー(なごや環境大学提供)もあります!