名古屋の街なかでSDGs(持続可能な開発目標)の行動を呼び掛ける「MERRY SDGs ACTION」が27日、中区の市科学館から名古屋テレビ塔にかけての一帯でありました。
主催したのは名古屋出身で世界的に活躍するアートディレクター、水谷孝次さんが代表を務めるNPO法人「MERRY PROJECT」。2005年の愛・地球博(愛知万博)会場で世界中の子どもたちの笑顔の写真を展示した水谷さんは、その後も「笑顔の傘」などを制作しながら世界中で平和や環境教育を呼び掛けてきました。
今回、名古屋の出版社「リベラル社」から水谷さんの著書『みんなのSDGs』が出版されたことも記念して、名古屋での「SDGsアクション」を起こそうと企画されました。
感染症対策を呼び掛けて事前に募集した親子や、ブラジルとペルー出身の高校生ら約20人が参加。科学館前で水谷さんは「みんながマスクをして笑顔が見えない時代だけれど、こんなときこそ笑顔で街を元気にしたい。ささやかな行動だけれど、ここから未来を変えていこう」とあいさつしました。
丸いプラネタリウムの前で「笑顔の傘」を広げた参加者は、おそろいの緑のビブスを来て、ごみ袋やトングを手に科学館前を出発。公園や道端に落ちているごみを拾いながら、名古屋の中心部を練り歩きました。
市内の親子は「たばこの吸い殻がいっぱい。大人がこんな行動をしていると恥ずかしい」とびっくりした様子。水谷さんは「ごみ拾いだけが目的ではなく、拾う姿を見てもらい、街の人たちと笑顔のコミュニケーションを楽しむことも目的。名古屋は暗い話題も多いみたいだが、今日は明るく行きたい」と話していました。