「卒業した人が学校内に置き捨てた自転車を、新入生に新たに使ってもらえるように整備し、リユースしています」「使用済みお弁当箱の回収に努めています」「近くの小学校と連携して、環境や食育を考えるワークショップを開催しています」
環境問題や3R、生物保全に取り組む学生団体・組織が年に一度集い、活動事例発表や意見交換をする「全国大学生環境活動コンテストecocon(エココン)」が昨年末、東京で開催されました。全国43団体が参加し、グランプリには環境に配慮したサツマイモで「エコスイーツ」をつくる鹿児島大学のサークルが選ばれました。
僕も「名古屋わかもの会議」の一員として出場。愛知県からの出場は僕たちのみ、しかも予選落ちという結果に終わりました。残念でしたが、地元に戻れば仲間はたくさんいます。例えば、名古屋産業大学の「ECOサイクル部」は、瀬戸市のあいち海上の森センターで定期的に間伐体験学習会を開催しています。僕も先日、伐採を体験してきました。普段、ノコギリなどは使わないため、最初は刃の入れ方が分かりませんでしたが、慣れてくると、楽しさとともに伐採や環境のことを考えられました。こうして地域や行政、学校と連携して環境問題に取り組んでいる仲間、つまりエコな友達、「エコ友」がいます。本当に心強いです。
でも、忘れてはならないのは、興味がない人の方が多いこと。興味を持ちやすいような「キッカケ」を僕たち若者の目線でつくっていきたいです。
みずの・しょうた 1994年生まれ。瑞陵高校(瑞穂区)在学中に国連の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)にボランティア参加。会議後に学生環境団体「NEO」を設立、昨年はESDユネスコ世界会議にも参加するなど、若者の声を世界に発信しています。