深谷里奈のエコヂカラ!【第9回】冬のお部屋あったか計画!

寒いですね~冬ですね…。おいしいものがたくさんある冬、大好きなんですが、やっかいなのは風邪!

別名「ガラスののど」を持つ深谷は外出時や就寝時のマスク、うがい、手洗いが欠かせません。家にいるときも、暖房はエアコンより乾燥しない灯油ファンヒーターを使い、加湿器をフル稼働させているんですが、それに伴う部屋の結露とカビに悩まされていました。かといってのどのために加湿をしないわけには…と悩んでいたところ「お部屋のリフォームで、ある程度は対応できますよ!」と教えてもらいました。

結露の原因は内部と外部の温度差。冬は外が冷えます。家の中でも特に北側の部屋は太陽が当たりにくく冷えやすい。そこで室内を暖めて加湿すると、外気にさらされ冷えた壁についた水分が露(つゆ)になってしまうのです。

さらに、家の中の温度の逃げ道は外壁15%、開口部58%というデータ(省エネルギー建材普及促進センター)も。ポイントは窓!なんです。窓から熱が逃げるのを抑え、外気温の影響を受けにくい部屋にするには、今ある窓はそのままにして「内窓」をつけるだけで効果があるとのこと。それならと、内窓でさらに「樹脂性」の窓枠をつけてもらうことにしました。

わが家で取り入れた樹脂性内窓。色違いなのはカラーバリエーションの見本のため。右は相談に乗ってもらったLIXILリフォームショップの井上聖一朗さん
わが家で取り入れた樹脂性内窓。色違いなのはカラーバリエーションの見本のため。右は相談に乗ってもらったLIXILリフォームショップの井上聖一朗さん

通常の窓枠はアルミ。わが家の窓もアルミサッシです。風雨にさらされる外窓はアルミ枠のほうが耐久性に優れ、さびない、変色しない、軽いといった利点がたくさんあります。でも、熱伝導がよいので内外の温度差ができるのです。最近のアルミサッシは窓枠部分を細くして、アルミの面積を少なくするなど進化しているようですが、外窓を変えるとなると、外壁工事も絡んで大変! そこで、内部に内窓をつけることで外気の温度に左右されにくいお部屋をつくることにしました。

樹脂の熱伝導率はアルミに比べて約千分の1。外窓と内窓の間に空気層もでき、断熱効果だけでなく、防音効果も生まれるんです。私は冬対策で樹脂内窓をつけましたが、夏の冷房効果も高まり、省エネにもなるようです。

内窓工事は約1時間! 住宅関連企業LIXIL(リクシル)のショップでデモンストレーションを見せてもらったときは、数分で設置完了。早さに驚くと同時に、生活しながらリフォームできるとわかって安心しました。さらに、部屋の壁におしゃれなレンガのような壁材を張ってもらいました。「多孔質セラミックス」という目に見えないほどの小さな孔(あな)を持つ素材で、珪藻(けいそう)土の5~6倍の吸放湿効果で湿気を適度に保ち、臭いも吸収してくれるんです。今はいろんな素材が開発されているんですね~。

文明の利器のおかげで 今年の冬はお部屋あったか、結露知らず&風邪知らずで過ごせそう! この冬が楽しみです。

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fukaya_profileふかや・りな 岐阜県多治見市出身、名古屋芸術大学声楽科卒業後、1996年から東海ラジオアナウンサー。昨年10月から毎週月〜金16:00〜17:45に「山浦・深谷のヨヂカラ!」を担当。本コラムをラジオでお届けするコーナー「エコヂカラ」は12月23日(水)17:38ごろからの予定!

 

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