【第18回】祖母の着物、母の着物
私はよくおりがみのイベントで和服を着ています。「和の文化を感じられる」「一枚でできている」など、おりがみとの類似点が多く、なじみがよいからでもありますが、なんといっても立っているだけで人が集まってくれるため、大いに集客に役立ってくれています。イベントで思いを伝えるにも、まずは集まっていただかないとどうにもなりませんからね。着物での活動は主催者の方にも喜ばれ、「次年度もぜひおりがみアクションを」と言われます。顔も覚えていただけて、名刺代わりにもなってくれます。
しかし、人前に出るからには下手な着方はご法度で、着つけの方はいつも頼んでばかりいました。でも、とうとうこれではいけないと、友人から習い始めました。
着つけ免許と、私の取扱説明書を持つ彼女は「上手、上手」とおだてながら教えてくれます。大人でもほめられればうれしいもので、だめと言われるより覚えがよいように思います。あれ、これって意外と大事なことかもしれない? おりがみでは、これからもっとお子さんをほめて、一緒に折ろうと思います。
女性らしく、美しく、場がぱっと華やかになる大好きな着物ですが、最近の私の道楽は、ボランティアさんにも和服を着てもらうこと。もちろん大変なので、みなさんはじめは嫌がります。でも、私があんまりしつこくお願いするから、最後はしぶしぶ着てくれます。
イベントの前は、着物を取りに実家の長だんすを開きます。
母の着物は、昭和レトロな柄が今の時代にかえって新しく、「この明るい色やかわいい模様は、子どもたちが気に入ってくれそう」などと想像しながら、着物に帯や小物を合わせます。
先日、いつものように広げていたら、奥の方から祖母の着物を見つけました。
懐かしい、優しかった祖母の姿が鮮やかに蘇りました。
着物は良いですね。
時代を越えて人をつなぐから。
私も人と環境をつなぐ存在でありたいものです。
【豚のスペアリブワイン煮込み】
新年度に向けてバランスよく食べ、体調を整えましょう。
作り方は簡単。よく煮込んで、あとはおいしくいただいてください。
★ナス・・・半分
★タマネギ・・・半分
★ニンジン・・・半分
★ジャガイモ・・・4個
★赤ワイン・・・1カップ
★水 ・・・1カップ
★塩・・・小さじ2杯
★こしょう・・・5振り
★トマト缶 ・・・1缶
★豚のスペアリブ・・・3本
①スペアリブに塩こしょうをしておきます。
②タマネギはみじん切りに、ナスとニンジンは小口の乱切りにします。
③ジャガイモは縦横十字に切り、4つに分けます。
④深なべに赤ワインとトマト缶、水、タマネギ、スペアリブを入れ、沸騰するまで強火。その後、火を弱くし10分ほど煮込みます。
⑤ジャガイモを入れて20分ほど煮込みます。
※ECOポイント→このときバスタオルなどで包み、保温調理すればエネルギーの節約になります。
河野香織(かわの・かおり)
国際自然保護連合日本委員会・想いでつなごう!おりがみアクション事務局
日本の伝統文化「おりがみ」を通じ、「愛知ターゲット」と「生物多様性」の大切さを伝え、子どもたちに環境について考えるきっかけづくりをしています。